入院で個室と大部屋どっちを選ぶ?実際の入院の料金や期間と選択理由

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入院のときに個室を選ぶか大部屋を選ぶかは料金の差が大きいので悩みどころだと思います。私が入院したいくつかのケースからどういう条件で個室・大部屋を選びどのくらいの差額ベッド代がかかったのか、選択の結果感じたメリット・デメリットを書いておくので参考にしてみてください。個室でも無料の大部屋でもない、有料の相部屋という選択肢の話もしています。

目次

個入院で個室と大部屋どっちを選ぶ?実際の入院の料金や期間と選択理由

私はこれまでに7回の入院をしていて通算では半年くらいの入院経験があります。その中でどんな条件の入院で個室と大部屋どっちを選んだのかの理由をまとめてみました。個室はメリットが大きいですが差額ベッド代の料金という大きな壁がありますのでこの入院なら大部屋でいいかな、絶対個室がいいな!と判断の参考にしていただければ幸いです。

前提として入院経験があるのは地方都市の総合病院数か所と都内の大学病院です。日額5千円~1万円の医療保険に加入しています。

個室を選んだ入院 短期間or手術ありor個室の料金が安いor無料

①中学生で小児病棟に入院するのはストレスという親の判断で個室に

出産時以外で初めての入院が中学生のとき。仔細は省略しますが手術を伴う一週間程度の入院でした。手術を受けた病院では中学生まで小児病棟だったようですが、入院にあたって母が相談した看護師さんが中学生で小児病棟に入院するのはうるさくてストレスになると思うと教えてくれたようで親が選択してくれました。当時の価格はわかりませんが今価格を調べると4,400円。ベッドと洗面がありトイレやシャワーはないタイプの個室でした。応接セット(テーブルとちょっといい椅子)もあったかな。

このときの入院はお見舞いに来てくれる人が多くて、同居家族だけでなく祖父母や叔父叔母、学校の先生に幼稚園の頃の先生まで一週間の間に来てくれたので個室は正解だったと思います。

②腹腔鏡での手術で個室を選択 手術の付き添いの家族は個室が楽

腹腔鏡で手術を受け前後合わせて7日程度の入院のときは個室を選択しました。差額ベッド代は今調べたら8,800円。部屋の設備は洗面台とトイレとインターネット環境。料金は10年ほど前なのでもう少し安かったかも。個室を選んだ理由は保険で入院日額5千円と手術で10万円が降りることと、術前の説明で早ければ術後5日で退院できると言われたこと、個室はインターネットが使えたこと。入院の時にモバイルWi-Fiをレンタルすることもありましたが、短期間の契約は割高なのでパソコン持ち込んで暇をしっかり潰せて快適な入院生活でした。

あと術後は夜まで家族が付き添ってくれたのですが、意識がはっきりするまでかなり時間がかかったので家族は個室のいい椅子で過ごせて快適だったそうです。これがパイプ椅子だったらしんどかったかもと個室の選択をありがたがってくれました。

③治療の都合で無料で入れた個室、入院終盤は大部屋へ移動

患者に特別療養環境室に係る特別の料金を求めてはならないとされている”患者本人の「治療上の必要」により特別療養環境室へ入院させる場合”に該当したので都心の大学病院の一日3万円の個室代金が免除され病棟に移って二週間ほど個室に入れてもらえました(その前はICU)。洗面とトイレ、応接セットと冷蔵庫が付いた部屋でした。ICUでリハビリとトイレ以外はベッドの上にいて歯磨きも看護師さんが水と歯ブラシを用意してくれてベッド上でという生活から人目も手もない個室に移ったので、落としたものを拾うのにしゃがみこんだら立ち上がれなくてベッドまで這って行ってナースコールを押す羽目になるなんてことがあり、個室は怖い部分もあると思ったのがこの時。

でもICUと比べたら隣のベッドで救命措置が始まってこっちまでドキドキ、なんてことはなく静かだし電気も消せるし窓も開けられるしで快適に二週間過ごさせてもらいました。ただシャワー以外室内で済ませられるため行動範囲が狭く、術後のリハビリがあまり進まなかったので(術後の寝たきりが長かったので寝返りの練習からリハビリしていた&家に帰るために新幹線に乗る必要があった)、点滴が取れたタイミングで退院の許可が出てもこれで帰れる?という身体能力だったので生活の中での負荷をあげるために大部屋に移動。トイレに行くために歩く、洗面台まで歩く、立って歯を磨く、個室では負荷が下がりがちなこういった動作が日常生活に戻る第一歩として必要だったと思います。このころには通算入院生活が5か月くらいになっていたのとこの前のICUの体験で大部屋への耐性がかなりついたので6人部屋で何の不満もなく過ごせてしまいました。

大部屋を選んだ入院 長期間・手術なし・個室の料金が高い

①切らない手術だったので大部屋に、古い病院で空いていたので大部屋でも快適

手術のための入院でしたが全身麻酔を選ばなければ日帰りも可能な切らない手術でだったので、術後も楽だろうと大部屋にしました。このころは医療保険に未加入。全身麻酔を選んだので一泊二日の予定が結局経過観察が伸びで四日ほどいましたが、古い病院で病棟が空いていたので隣のベッドには人がいなくて快適でした。トイレが遠くて寒いのが不便だったくらい。大部屋でのストレスは他人の発する音が一番大きいと思っているので地方の小さな総合病院の空いている大部屋は割と快適です。

②手術前の検査入院で大部屋に 差額ベッド代が高すぎて個室は選べず

都内の病院で手術を受けることになり、手術前の検査は入院して全身くまなく検査するということで一か月程度の入院を告げられ渡された入院案内に書いてあった差額ベッド代は日額3万円。さすがに払えんわ。ということで大部屋にしましたがなんとその大部屋が9人部屋!9人もいると色んなことがありまして、ナースコールを理解できないご老人がずーっと看護婦さーん看護婦さーんと呼ぶのでナースコールを押してあげるとか、その人がナースステーション近くの個室に移ったかと思ったら次に来た人はお見舞いに来た人とイヤホンもつけずに野球中継を見ているとか、同部屋の人が深夜にICUに運ばれて帰ってこないから不幸な想像をしていたら二週間ほどして戻ってきて話したこともないのに嬉しくなるとか、退屈しない毎日でした。

同じ手術のために検査入院している人と情報交換したり、手術のためい病棟を移る人を見送ったり、自分の手術前の一時退院を見送ってもらったり、いい出会いもありました。最初の二週間くらいはイライラするんですけど一か月もするとそれも楽しめるようになって、この時の入院の経験で割と他人への許容範囲が広がった気がします。

個室でも無料の大部屋でもない、有料の相部屋という選択肢

差額ベッド代が発生するのは個室だけではありません。二人部屋や四人部屋で有料というケースもあります。

①六人部屋から移動した有料の四人部屋 ほぼ一人&ネットが使えて快適

検査と治療のための入院で先が見えなかったため個室は総額が不安で選ばず。最初は無料の大部屋にいたものの向かいにあった有料の四人部屋が空室だったので話を聞いてみたら、テレビカード不要でBS視聴可・DVDプレイヤー付き・インターネット使い放題・隣のベッドとの間が壁でカーテンは足元だけ・部屋専用のトイレありで当時おそらく2,000円程度だったので移動しました。

大部屋が空くまでのつなぎで短期間入る人ばかりだったのでほぼ一人部屋。一か月半ほどの入院になったので9万円ほど部屋代だけで支払うことにはなりましたが、快適な入院生活になりました。この時の入院では特約が効いて入院日額1万円を保険から受け取っているので9万円でも問題はありませんでした。

(でも夜中に同室の方が亡くなるという経験もありその日から数日は私も気分が落ち込みました。これは大部屋の一番のデメリットかも)

②治療の都合なのに差額ベッド代を払って不満だった二人部屋 相方ガチャはつらい

感染対策で二人部屋です、これは絶対払ってくださいと言われ、厚労省の通知ご存じない?と思いましたがこれを言ってきたのが主治医だったので断れずに払う羽目になった二人部屋の差額ベッド代。二人部屋で感染対策というのも足りていない気がしますがこの病院は都心の大学病院で個室だと日額3万円。二人部屋は日額1万円。医療保険が特約の対象で日額1万円降りる疾病だったので懐はそこまで痛みませんでしたが、入院中に病院側の不手際があったときは余計にイライラしました。

そして二人部屋はよくない!個室感覚なのか消灯時間を過ぎても隣のベッドで医師だか薬剤師が何か話してるし、お見舞いに来た家族も通路塞いで長居するし、そういうのが特定の個人一人に向くから大部屋ほど許容できないし。手術前後の人が多くてバタバタしがちなのもよくなかった。二週間いて3人隣のベッドの人が入れ替わったけど2/3で外れ。イライラして払う14万円は保険とトントンでも辛い。

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